赤ちゃん成長ガイド

生後12ヶ月(1歳)の赤ちゃん

赤ちゃん 1歳 生後12ヶ月 身長、体重

生後12ヶ月(1歳)

平均身長 平均体重
男の子 70.3~79.6cm 7,680~11,040g
女の子 68.3~77.8cm 7,160~10,480g
  • 体重は生まれたときの約3倍、身長は約1.5倍に。頭のてっぺんの大泉門もそろそろ閉じてきます。
  • ひとり歩きができる子は、全体の半分くらい。
  • 意味のある言葉を1つ2つ言えるようになります。
  • 「自己主張」や「自分でやりたい」がつよくなります。
  • 他の赤ちゃんに「やきもち」をやくことも。
  • 離乳食は完了期に入ります。(~1歳6ヶ月)
  • 虫歯に気をつけましょう。
  • 麻疹・風疹(MR)、水ぼうそうの予防接種を受けましょう。
  • 1歳児検診
  • 初誕生日に一升餅。

 1歳のお誕生日おめでとうございます💐
 とうとう生まれてから1年が経ちましたね。
 去年の今頃は、「おっぱい」と「ねんね」を繰り返し、1日の3分の2は寝てばかりだった赤ちゃんも、今では目を離せないほど活発に動き回っていることでしょう。 また、「おしっこ、うんち」「お腹がすいた」と泣いてばかりだった赤ちゃんも、「まま」「ぶーぶー」「わんわん」などの言葉を言えるようになり、好き嫌いなどの自己主張をし、一生懸命自分の意思を伝えようとしているのでは?
 この1年、ママは本当によく頑張りましたね😊無事成長してきたことに感謝し、1歳のお誕生日を喜びましょう。
 夜泣きや後追いが少しずつおさまってくる子もいれば、まだ続いている子もいます。ママは大変ですが、いずれは自然とおさまってきますので、「これは成長の一過程なんだ」と、おおらかな気持ちで付き合ってあげましょう。
 1歳になると同じ月齢でも体格や運動の発達には個人差が大きくあらわれ、2~3ヶ月の幅があります。身体発育については母子手帳の身体発育曲線グラフの成長曲線のカーブにそって成長しているなら、帯からはずれていても心配ありません。運動の発達についても、同じ月齢の子がよちよち歩きしているのを見ると、つい比較してしまいがちですが、この時期ひとり歩きができる子は、全体の半分くらいですので、あせらなくても大丈夫。子育てに関する悩みや心配の原因の多くが、他の子や上の子と比べてしまうことです。みんな個人差があり、その個人差を「個性=その子らしら」と受け止めることで、子育ての悩みを軽くすることができると思いますので、ママはその子の個性を受けとめ、おおらかな気持ちで見守り、自信をもって赤ちゃんを育てましょうね😊
 1歳までの成長も感慨深いですが、1歳からの子どもの成長も、とてもすばらしいものです✨
 赤ちゃんのお世話で気になることがあれば、あらかじめ母子手帳などにメモをしておき、健診のときに相談するようにしましょう。

体重は生まれたときの約3倍、身長は約1.5倍に

身長計

 生まれたばかりのころは、長い時間抱っこすることができた赤ちゃんも、1歳になると、体重は生まれたときの約3倍、身長は約1.5倍ぐらいにまで成長し、長い時間の抱っこは腕にずしりとこたえるようになります。ずいぶん大きくなりましたよね。はいはいで鍛えられた手足に筋肉もつき、これからは、だんだんとスマートな幼児体型になっていきます。
 頭のてっぺんにある大泉門もそろそろ閉じてきます。

ひとり歩きができる子は、全体の半分くらい

手押し車 カタカタ

 つかまり立ちから両手を離し、自分の力で立つ「ひとり立ち」ができる子が増えてきます。なかには、不安定ながらよちよちあんよをはじめる子もいますが、まだ足もとがおぼつかないため、すぐにしりもちをついたり、つまずいたりしてしまいます。転倒事故を防ぐためにも赤ちゃんから目を離さず、とっさのとき、すぐに支えてあげられるように、しっかりとそばで見守ってあげましょう。また、足もとがすべらないか、つまずきそうな段差やもの、電気コードなどがないかチェックし、フローリングの床にはマットを敷くなどして安全対策をしておきましょう。
 ひとり歩きをはじめる時期には個人差があり、この時期ひとり歩きができる子は、全体の半分くらいです。だいたい1歳6ヶ月までには、ほとんどの子がひとり歩きができるようになります。成長がゆっくりの子もいますが、1歳6ヶ月を過ぎてもひとりで歩けないようなら、小児科医や自治体の子育て相談などで保健師に相談してみましょう。

意味のある言葉(単語)を、1つ2つ言えるようになります

絵本の読み聞かせ

 お散歩中やテレビに出てきた犬を見て「わんわん」や、車を見て「ぶーぶー」というように、対象物を理解した意味のある言葉(単語)を1つ、2つ言えるようになる赤ちゃんが増えてきます。
 言葉の発達は、運動の発達以上に個人差があり、話すことはできなくても、ママが「ちょうだい」と言って手を差し出すと、自分の持っているものを渡してくれるなど、言っていることの理解ができていれば十分です。赤ちゃんが単語を発したり、言っていることの理解ができていたときは、ママも同調して言葉を返し、笑顔でたくさんほめてあげましょう。ほめられることで喜びを覚え、赤ちゃんのやる気をのばします。
 赤ちゃんは「あー」と指差しをしたり、つかんだものを差し出したりして自分の意思を伝えようとします。何かを指差したら「○○だね。○○が欲しいの?」、つかんだものを差し出してきたときには「ママに○○くれるの?どうもありがとう。」など、赤ちゃんが伝えたいと思っている意思を、ママが代わりに言葉にして聞かせてあげましょう。また、散歩のときなども「いぬだね。」「かわいいね。」、「おはなだよ。」「きれいだね。」など、動物やものの名前と一緒に、気持ちをあらわす言葉も語りかけてあげましょう。このようなママの語りかけによって、赤ちゃんの言葉の発達が促されます。
 絵本もたくさん読んであげましょうね😊

生後12ヶ月(1歳)
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「自己主張」や「自分でやりたい」がつよくなります

赤ちゃん イヤイヤ

 自我も育ち、それに伴って自己主張がますます強くなってきます。嫌なこと、気に入らないことにがあると、大声で泣きだしたり、両手をバタバタさせたり、のけぞって大暴れすることも。まだ言葉にして自分の意思をうまく伝えられない赤ちゃんは、全身で「イヤだ」を伝えようとしています。あまりの激しい抵抗に、思わずママはカッとなったり、イライラしたりすることもあるでしょう。しかしこれも、赤ちゃんが順調に成長している証です。泣いている赤ちゃんをそのままにしたり、無視をしたり叱ったりしないでくださいね。「もっと○○したかったんだね。」など、赤ちゃんの主張を認めてあげながら、抱っこしたり、別のことに気を向けるようにしたり、おおらかな気持ちで気長に付き合ってあげましょう。自己主張は、健康な自我が育つ意味でとても大切です。
 また、自立心も強くなり、何でも「自分でやりたい」という意欲が芽生えてきます。ひとりではまだ出来ないことでもやりたがり、上手に出来なくてたくさんほめてあげましょう。この時期は、散らかしたり汚したりしても大目に見て、危険なこと以外は「自分でやりたい」を積極的にさせてあげましょう😊

他の赤ちゃんに「やきもち」をやくことも

ギュッと抱きしめて安心させてあげましょう

 徐々に大人と同じような感情をもつようになってきます。たとえば、ママが他の赤ちゃんを抱っこすると、怒って大声を出したり、泣いてしがみついてきたり。これは嫉妬からくる感情で、他の赤ちゃんにやきもちをやいているのです。他にも、ママの関心を引こうとわざといたずらをすることも。 赤ちゃんにとってママは「特別」な存在で、いずれもママを独占したい、ママの気持ちを確かめたいという感情表現なのです。これも赤ちゃんの感情が豊かに発達してきた証。ギュッと抱きしめて安心させてあげましょう😊

離乳食は完了期に入ります(~1歳6ヶ月)

離乳食の進め方 厚生労働省
出典:厚生労働省

 1歳~1歳6ヶ月は、離乳食の完了期になります。1日3食を定着させ、生活リズムを整えるためにも朝食はしっかり食べさせましょう。また、この時期の赤ちゃんは、成長していくためにたくさんのエネルギーを必要としますが、一度にたくさんの量を食べることができないので、食事と食事の間におやつタイムを設けてあげましょう。ただし、おやつといっても甘いお菓子ではなく、即効性のエネルギーとなる炭水化物源(ご飯・パン・麺・いも類)を中心に、果物や牛乳、野菜などを組み合わせ食事に影響しない程度の量にしましょう。
 歯茎でかんだり前歯でかじりとって、いろいろな食材が食べられるようになり、大人用の味付け前のものを取り分けて与えられるようになるので、食事の準備もかなり楽になってきます。ただし、大きな食材や生野菜など、上手に食べられないものもあるので、赤ちゃんが食べられるものだけを取り分け、大人用の料理よりも味付けを薄くして、食材は1cm角ほどの指でつぶせるくらいの固さにしてあげましょう。また、「自分で食べたい」という意欲からスプーンに手を伸ばしたり、離乳食に手を入れたりする赤ちゃんも。赤ちゃんが手づかみで食べやすい、やわらかく煮た野菜スティック、スティック状に切った食パン、小さなおにぎりなど、手づかみできるメニューを工夫したり、あらかじめフォークに刺して、赤ちゃんに持たせてあげたり、赤ちゃんの「自分で食べたい」の気持ちを大切に育んであげましょう。
 この時期になると栄養の約75%を離乳食からとるようになり、食後の母乳やミルクは徐々に減ってきますので、栄養バランスを意識して、ご飯・パン・麺類などの「炭水化物源」、肉・魚・卵・大豆製品などの「たんぱく質源」、野菜・果物・海藻などの「ビタミン・ミネラル源」が含まれるように心がけましょう。またこの時期になると、体や脳の発達に大切な「鉄分」が不足してきます。鉄分を多く含んだ食材(レバー、肉、卵、まぐろの赤身、ほうれん草、ひじきなど)を取り入れるようにしましょう。

◎ひじきは細かくきざんで、やわらかく煮たものを与えましょう

手づかみ食べ

 また、食べむらや中だるみ、遊び食べが盛んになる時期でもあります。離乳食を手でかき混ぜたり、わざと握りつぶしたり、こぼしたり。しばらく見守って、食べないで遊ぶようなら、30分をめどに食事を切りあげても大丈夫です。その際、怒ったりしないで、明るく「ごちそうさましようね。」と伝えましょう。
 離乳食期は食べものを散らかしたり、服をよごしたりするのは「当たり前」のことです。お食事エプロンを使ったりテーブルの下にマットやビニールシートを敷くなどの工夫をして、こぼされてもいい環境をつくり、楽しいお食事タイムにしましょう。
 食材によってはアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、初めての食材は必ず小さじ1杯からはじめ、症状が出たときに、すぐに診察を受けられるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。

虫歯に気をつけましょう

歯が生えはじめる赤ちゃんも

 この時期になると、お口の中にかわいい歯がぴょこっと顔を出してくる赤ちゃんが増えてきます。たいてい下の前歯が2本同時に生えてくることが多く、2歳半~3歳ごろまでにゆっくりと生え揃っていきます。
 まだ歯ブラシを使う必要はありませんが、離乳食やおっぱい、ミルクの後、とくに夜寝る前には、水でぬらした清潔なガーゼをひとさし指にまきつけ、歯を丁寧に拭いて湯冷ましを飲ませ、口の中を清潔にしてあげましょう。
 赤ちゃんの歯が生えはじめる時期は個人差が大きく、生後4ヶ月くらいで生える赤ちゃんもいれば、1歳になってから生えてくる赤ちゃんも。また、下の前歯ではなく上 の前歯から生えてくる場合もあります。歯の生える時期や箇所には個人差がありますので「なかなか歯が生えてこない」「上の歯から生えてきた」など、あまり心配する必要はありません😊

予防接種を受けましょう

 1歳になったら早めに麻疹・風疹の予防接種を受けましょう。
 麻疹(はしか)は感染力が非常に強く、肺炎、脳炎、気管支炎、中耳炎、結膜炎などの合併症がこわい病気で、重症の場合、後遺症が残ったり、まれに命を失うこともある病気です。はしかは予防接種で防げる病気です。自分の赤ちゃんだけでなく、ほかの赤ちゃんを守る意味でもはしかの予防接種を受けましょう。

受けられるワクチン
  • MRワクチン(定期接種)
  • 水ぼうそう(定期接種)
  • おたふくかぜ(任意接種)

1歳児健診

 身体測定、聴診、視診・触診、視力・聴力の観察などの基本的な検査と合わせて、伝い歩きやひとり立ちなどの運動発達を観察します。ママとのやりとりの様子から心の発達や言葉の理解度を観察することもあります。歯の生え方や歯茎のチェックなどの歯科健診を合わせて行うこともあります。
 1歳児健診では赤ちゃんの成長、発達が順調であるか、体重、身長、胸囲、頭囲など基本的な身体測定、全身の触診と視診のほか、伝い歩きやひとり立ちなど、運動発達のようす、歯の生えぐあいなどをチェックします。また指差し行動や、「ちょうだい」などの言葉を理解しているかなどもチェックします。
 健診を受けると、赤ちゃんの発達が順調であるかを確認でき、心配事を相談できます。赤ちゃんのお世話で気になることがあれば、あらかじめ母子手帳などにメモをしておき、健診のときに相談するようにしましょう。

※ 無料で受けられる乳児健診は、自治体によって異なります。任意で乳児健診を受ける場合は、個人で医療機関へ申し込み、費用は自己負担となります。

🌷イベント🌷

初誕生日(はつたんじょうび)

一升餅

 赤ちゃんが初めての誕生日を迎え、無事に育ったことを喜び、これからも一生すこやかに育つことを願いお祝いする行事です。
 一生分の食べ物になぞらえた「一升餅」を用意し、その一升餅を赤ちゃんに背負わせてお祝いをします。

一升餅

 別名「誕生餅」とも呼ばれ、初誕生日に使う伝統的なお誕生祝いのお餅のことです。一升のもち米を餅にしたもので、重さはおよそ2kgにもなります。

 地域によっては、誕生祝い餅、踏み餅、立ち餅、転ばせ餅、転ばし餅、背負餅(しょいもち)、しょわせ餅、力餅、タッタラ餅など呼び方は様々です。

     人間の一生と餅の一升とをかけて、
    一升餅
  • 一生(一升)食べるのに困らないように
  • 一生(一升)健康に育つように
  • 一生(一升)丸く円満な人生を送れるように
  •  などの願いが込められています。
生後12ヶ月(1歳)
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