赤ちゃん成長ガイド

生後7ヶ月の赤ちゃん

赤ちゃん 生後7ヶ月 身長、体重

生後7ヶ月

平均身長 平均体重
男の子 65.0~73.6cm 6,730~9,870g
女の子 63.1~71.9cm 6,320~9,370g
  • 体重増加はゆるやかなまま。
  • おすわりが上手になります。
  • 「ずりばい」をはじめる赤ちゃんも。
  • 離乳食はスプーンに慣れ、くちびるを閉じてゴックンできるようになったら次のステップへ。
  • 母子免疫 が切れてくるため、病気にかかりやすくなります。
  • 人見知りをする赤ちゃんも。
  • 歯が生えはじめる赤ちゃんも。
  • 夜泣き がはじまる赤ちゃんも。
  • 6~7ヶ月健診

 この時期になると寝返りやおすわりも上手になり、 なかには「ずりばい」をして自分で移動できるようになる赤ちゃんもでてきます。遊びの幅も行動範囲もぐんと広がりますので、赤ちゃんの手の届くところに危険なものがないか、誤飲や窒息などの事故を防ぐためにも、今まで以上に安全対策には注意しましょう。
 月齢が進むにつれて体格や性格には個人差が出てきます。「平均より大きい」「他の赤ちゃんより小さい」「歯が生えてこない」など、ママは心配になるかもしれませんが、元気で機嫌がよく、母子手帳の 身体発育曲線グラフの 成長曲線 のカーブにそって成長しているなら、帯からはずれていても心配ありません。
 運動の発達についても、寝返りやおすわりができるようになる時期が早い赤ちゃん、のんびりな赤ちゃんと個人差があります。また、あやすとよく笑う子、あまり笑わない子、たくさんおしゃべりをする子、おとなしい子、活発な子などそれぞれです。みんな生まれたときから「個性=その子らしら」をもっているのですから、ちがっていて当たり前。子育てに関する悩みや心配の原因の多くが、他の赤ちゃんや上の子と比べてしまうことです。みんな個人差があり、その個人差を「個性=その子らしら」と受け止めることで、子育ての悩みを軽くすることができると思いますので、ママはその子の個性を受けとめ、おおらかな気持ちで見守り、自信をもって赤ちゃんを育てましょうね😊

体重増加はゆるやかなまま

 体重の増加はゆるやかなままです。動きが活発になり運動量が増えたことも関係しているので、体重が横ばいでも食欲があり、元気で機嫌がよければ心配ありません。ただし、2~3ヶ月間、体重がまったく増えない、あるいは減ってきたという場合は受診しましょう。

おすわりが上手になります

赤ちゃん お座り

 腰がしっかりしてきて、おすわりが上手にできる赤ちゃんが増えてきます。まだ前かがみで両手を床についてすわる赤ちゃんもいますが、支えがなくてもひとりで座っていられる赤ちゃんも。おすわりができるようになると、視野も広がり、ますます好奇心旺盛に。両手が自由になるので、欲しいおもちゃに手を伸ばしたり、右手に持ったおもちゃを左手に持ちかえたり、両手に持ったおもちゃをカチカチと打ち合わせたりと、どんどん複雑な手の動きができるようになってきます。
 赤ちゃんと向かい合ってすわり、一緒に手遊びをいっぱいしてあげましょう。

生後7ヶ月
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「ずりばい」をはじめる赤ちゃんも

ずりばい

 腹ばい姿勢のまま、両手を使って体をずりずりさせて進む「ずりばい」をはじめる赤ちゃんもでてきます。ずりばいの形もそれぞれで、上手に前へ進む赤ちゃんもいれば、ずりずり後ろへさがる赤ちゃんも。ずりばいをして自分で移動できるようになると、赤ちゃんの行動範囲はぐんと広がりますので、今まで以上に安全対策には注意しましょう。家庭内の不慮の事故で亡くなった、0歳児の死亡原因の9割以上が食物や誤飲、ベッドまわりでの「窒息」によるものです。これは病気などとは違って親が未然に防ぐことができます。母子手帳のページにもありますが、赤ちゃんの口は意外に大きなものも入り、直径39mm以下のものは誤飲や窒息のおそれがあります。悲しい事故が起こらないように、赤ちゃんの行動範囲にあるものや、手の届くところをこまめにチェックすることが大切です。

スプーンに慣れ、くちびるを閉じてゴックンできるようになったら次のステップへ

離乳食の進め方 厚生労働省
出典:厚生労働省

 スプーンに慣れ、ゴックンするのが上手になってきたら、次のステップへ進みましょう。この時期は2回食に慣れ、食べる量よりもしっかり「モグモグ」できているかが大切です。ママが次々と口に押し込むと丸飲みしてしまうので、ママはあせらず赤ちゃんの「モグモグ」をゆっくり見守り、口の中が空っぽになってから次のひと口をあげるようにしましょう。
 かたさとしては赤ちゃんが舌でつぶせる絹ごし豆腐やプリンのようなかたさが目安となります。今までのヨーグルト状態にみじん切りや粗くつぶしたものなどを少しずつ足していきましょう。
 離乳食は1日2回。授乳時間のうちの午前と午後に1回ずつ、1回目と2回目の食事の間隔は3~4時間あけましょう。1日に必要な栄養の約30%を離乳食からとるようになりますが、栄養の主体はまだおっぱいやミルクです。食後のおっぱいやミルクは、赤ちゃんが欲しがるだけ与えましょう。
 食材によってはアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、初めての食材は必ず小さじ1杯からはじめ、症状が出たときに、すぐに診察を受けられるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。

離乳食
 たくさん食べる赤ちゃんもいれば、いやがってまったく食べない赤ちゃんも。離乳食の進み方も個人差が大きいので、他の赤ちゃんと比べたりせず、その子のペースに合わせて少しずつあせらずにゆっくり進めましょう。ママに必要なのは「気持ちにゆとりを持つこと」です😊
 離乳食を始めると、うんちの色や量に変化がでてきます。また、回数が増えたり、ゆるくなったり、逆に硬くなったりすることもあります。

※ 卵白はアレルギーの原因になりやすいので、卵を与えるときは必ず「卵黄」を固ゆでにしたものを少量からためし、皮膚やうんちに変化がないかを確認し、ようすを見ながら量を増やしましょう。卵黄に慣れ全卵を与えるときにも、必ず完全に火を通したものを少量から与えるようにしましょう。家族にアレルギーがある場合や、気になる症状が出たときには医師に相談して進めるようにしましょう。

母子免疫が切れてくるため、病気にかかりやすくなります

 生まれたばかりの赤ちゃんは、へその緒を通じてママからもらった免疫(抗体)と母乳の免疫効果(この2つの免疫をあわせて母子免疫といいます)によって守られていますが、生後6ヶ月頃になると、それらの免疫が自然に失われはじめるため、熱をだしたり、風邪をひいて鼻水や咳がでたりと病気にかかりやすくなります。突発性発疹も6ヶ月頃からはじまります。
 少し熱があっても、鼻水がでていても、元気で食欲があり、ちゃんと寝ているようならあまり心配はありません。元気がない、機嫌が悪い、急に激しく泣きだしたり、めそめそといつまでもぐずったり、赤ちゃんが何となくいつもとようすが違うと感じたら早めに受診しましょう。
 初めての発熱や病気にあわててしまうママも多いかもしれませんが、受診の際、小児科医にきちんと症状を説明できるように、まずは落ち着いて赤ちゃんの状態をきちんと把握しましょう。そのためにも平熱や元気なときのようすなど、普段から赤ちゃんの元気なときの状態を把握しておきましょう。

※ 赤ちゃんは急に具合が悪くなったりします。昼は元気に遊んでいたのに、夜になって急に熱をだすことも。もしものときにあわてないように、夜間や休日に受診できる医療機関を調べておきましょう。

人見知りがはじまる赤ちゃんも

人見知り

 この時期になると記憶、学習する能力もつき、視覚や聴覚も発達し、物や人を見分ける、声を聞き分けることができるようなり、人見知りがはじまる赤ちゃんも出てきます。また、新しい経験が増えることにより、うれしい、悲しい、不満、甘え、怖い、怒りといった、いろいろな感情もめばえてきます。あやすと声をだして喜んだり、気に入らないと大泣きしたりと、態度であらわすようになります。また、 喃語(なんご)に高低をつけたり、何度も繰り返したりして意思表現をするようになり、 喃語(なんご)の種類も増えてきます。

歯が生えはじめる赤ちゃんも

歯が生えはじめる赤ちゃんも

 早い子では下の前歯が生えはじめてきます。まだ歯ブラシを使う必要はありませんが、離乳食やおっぱい、ミルクの後、とくに夜寝る前には、水でぬらした清潔なガーゼをひとさし指にまきつけ、歯を丁寧に拭いて湯冷ましを飲ませ、口の中を清潔にしてあげましょう。
 赤ちゃんの歯が生えはじめる時期は個人差が大きく、生後4ヶ月くらいで生える赤ちゃんもいれば、1歳になってから生えてくる赤ちゃんも。また、下の前歯ではなく上 の前歯から生えてくる場合もあります。歯の生える時期や箇所には個人差がありますので、「なかなか歯が生えてこない」「上の歯から生えてきた」など、あまり心配する必要はありません。

夜泣きがはじまる赤ちゃんも

 生後3~4ヶ月頃から1歳半くらいの赤ちゃんに多く見られ、機嫌よく寝つき、スヤスヤとよく眠っていた赤ちゃんが、はっきりした原因(空腹、おむつ、体の異変など)がないのに、どうしても泣きやまないことをいいます。機嫌よく寝たと思ったら数時間後に急に火がついたように泣きだし、なんとか寝かしつけたと思ったら、しばらくするとまた泣きだす、と夜中に何度も起きる赤ちゃんもいれば、いつも同じような時間帯に泣きだす赤ちゃん、めそめそといつまでもぐずったりする赤ちゃんなど、泣き方はそれぞれですが、とにかく一度泣きだすとなかなか泣きやんでくれません。一方で、まったく夜泣きがない赤ちゃんもいます。
 赤ちゃんの夜泣きの原因は、はっきりとは分かっていませんが、成長の一過程であり病気ではないので、いずれは自然とおさまってきます。赤ちゃんが夜泣きをしている間はママもパパも大変ですが、赤ちゃんの夜泣きを悩みすぎず、今はこういう時期なんだと割り切ることで気持ちが楽になりますので、おおらかな気持ちでどーんと構え、赤ちゃんを優しく抱きしめてあげましょう。赤ちゃんが泣きだしたら、抱っこして家の中や外を散歩したり、子守歌を歌ったり優しく話しかけながら背中をトントンしてあげましょう。
 夜泣きが続くとママは寝不足になってしまいます。夜泣きの時期は家事よりも先に、赤ちゃんが昼寝をしているときに一緒に休むようにしましょう。

6~7ヶ月健診

 6~7ヶ月健診では赤ちゃんの成長、発達が順調であるか、体重、身長、胸囲、頭囲など基本的な身体測定、全身の触診と視診、寝返りやおすわりなど運動発達のようす、また、声を出して喜んだりするか、ママと他の人の区別はつくかなど心の発達のようすもチェックします。月齢が進むにしたがって赤ちゃんの成長には個人差が出てきます。おすわりができる赤ちゃんもいれば、まだ寝返りが上手にできない赤ちゃんもいます。その子なりの成長ペースがありますので、 あまり心配しすぎないようにしましょう。
 健診を受けると、赤ちゃんの発達が順調であるかを確認でき、心配事を相談できます。赤ちゃんのお世話で気になることがあれば、あらかじめ母子手帳などにメモをしておき、健診のときに相談するようにしましょう。

※ 無料で受けられる乳児健診は、自治体によって異なります。任意で乳児健診を受ける場合は、個人で医療機関へ申し込み、費用は自己負担となります。

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