赤ちゃん成長ガイド

生後11ヶ月の赤ちゃん

赤ちゃん 生後11ヶ月 身長、体重

生後11ヶ月

平均身長 平均体重
男の子 69.4~78.5cm 7,510~10,820g
女の子 67.4~76.7cm 7,020~10,270g
  • 「ひとり立ち」ができるようになる赤ちゃんも。
  • 言葉の意味を理解できるようになってきます。
  • 歌も絵本も大好き。
  • 自己主張がつよくなります。
  • 少しずつ生活習慣を身につける練習をはじめてみましょう。
  • 手づかみ食べをたくさんさせましょう。
  • 後追いはピークに。
  • 虫歯に気をつけましょう。

 ここ数ヶ月、体重はゆるやかに増加してきた、もしくは横ばいという赤ちゃんが多いと思われます。身長は月に1cm前後伸びていますので、丸々だった赤ちゃん体型からすらりと引き締まった幼児体型になってきます。
 赤ちゃんの動きはますます活発になり目が離せません。つかまり立ちをするようになると、今まで届かなかった高い場所にも手が届くようになります。テーブルやチェストの上など、赤ちゃんの手の届くところに危険なものがないか、必ず確認しましょう。 また、手先も器用になり引き出しなどを開けることができるようにもなります。誤飲や窒息、転倒事故などを防ぐために、今まで以上に安全対策には注意が必要となります。
 月齢が進むにつれて体格や性格には個人差が出てきます。「平均より大きい」「他の赤ちゃんより小さい」「歯が生えてこない」など、ママは心配になるかもしれませんが、元気で機嫌がよく、母子手帳の 身体発育曲線グラフの 成長曲線 のカーブにそって成長しているなら、帯からはずれていても心配ありません。この時期になると、運動量が増えることもあって、体重がほとんど増えず横ばい状態になる赤ちゃんもでてきます。
 運動の発達についても、「たっち」や「あんよ」ができるようになる時期が早い赤ちゃん、のんびりな赤ちゃんと個人差があります。また、よく笑う子、あまり笑わない子、おとなしい子、活発な子などそれぞれです。みんな生まれたときから「個性=その子らしら」をもっているのですから、ちがっていて当たり前。子育てに関する、悩みや心配の原因の多くが、他の赤ちゃんや上の子と比べてしまうことです。みんな個人差があり、その個人差を「個性=その子らしら」と受け止めることで、子育ての悩みを軽くすることができると思いますので、ママはその子の個性を受けとめ、おおらかな気持ちで見守り、自信をもって赤ちゃんを育てましょうね😊

「ひとり立ち」ができるようになる赤ちゃんも

手押し車 カタカタ

 足腰が強くなり、「はいはい」はおてのもので移動スピードはますます早くなります。また、「はいはい」しながら床にあるおもちゃをまたいだり、ソファの上にのぼったりおりたりできるようになります。「つかまり立ち」から「つたい歩き」、なかには両手を離してそのまま自分の力で立っている「ひとり立ち」、さらには「あんよ」ができるようになる赤ちゃんも。同じ月齢でも、この時期の赤ちゃんの発達は個人差が大きいので、ひとりひとり「できること」には違いがでてきます。はいはいが大好きな赤ちゃんもいれば、つかまり立ちをして立っているのが好きな赤ちゃん、ソファや壁などをどんどんつたい歩きする赤ちゃん、早い赤ちゃんでは不安定ながら「はじめの一歩」を踏みだす赤ちゃんも。その子なりのペースがありますので、他の赤ちゃんと比べたりせず、ゆっくり見守ってあげましょう。
 転倒事故を防ぐためにも、足もとがすべらないか、つまずきそうなものがないかチェックし、フローリングの床にはマットを敷くなどして安全対策をしておきましょう。
 つたい歩きができるようになると、手押し車(カタカタ)で遊べるようになります。手押し車は遊びながらあんよの練習にもなり、赤ちゃんも喜びます。ただし、最初のうちは手押し車の方が赤ちゃんよりも先に進んでいったりして、赤ちゃんが転倒する場合がありますので、スピード調節できるものは赤ちゃんの動くスピードに合わせて調節し、必ず大人がそばについて十分注意してあげましょう。
 この時期、2、3歩歩き出す赤ちゃんもいますが、むしろ歩ける赤ちゃんのほうが少なく、ほとんどの赤ちゃんはあと数ヶ月~半年くらいかかりますので、今はまだ歩けなくても心配ありません😊

言葉の意味を理解できるようになってきます

赤ちゃん指さし

 「まんま」「まま」「ぱぱ」「わんわん」など意味のある言葉を話しはじめる赤ちゃんも増えてきます。まだちゃんとした言葉になっていなくても「パパは?」や「○○は?(お気に入りのおもちゃやぬいぐるみの名前)」とたずねると、パパがいる方向やおもちゃがある方を向いたりを、指をさしたり、おもちゃを取りに行ったりすることも。また、「ちょうだい」と言って手を差し出すと、赤ちゃんが持っているおもちゃを渡してくれることも。他にも「ばいばい」「ばんざい」など、赤ちゃんが言葉の意味を理解しての動作をしたときには、笑顔でたくさんほめてあげましょう。赤ちゃんはほめられるととても喜びます。
 赤ちゃんは「あー」と指差しをしたり、つかんだものを差し出したりして自分の意思を伝えようとします。何かを指差したら「○○だね。○○が欲しいの?」、つかんだものを差し出してきたときには「ママに○○くれるの?どうもありがとう。」など、赤ちゃんが伝えたいと思っている意思を、ママが代わりに言葉にして聞かせてあげましょう。また、散歩のときなども「いぬだね。」「かわいいね。」、「おはなだよ。」「きれいだね。」など、動物やものの名前と一緒に、気持ちをあらわす言葉も語りかけてあげましょう。このようなママの語りかけによって、赤ちゃんの言葉の発達が促されます。
 絵本もたくさん読んであげましょうね😊

生後11ヶ月
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歌も絵本も大好き

絵本の読み聞かせ

 お気に入りのメロディーが聞こえるとリズムに合わせて体をゆらゆら揺らしたり、歌っているように声を出したりと、赤ちゃんは歌や音楽が大好きです。ママやパパも赤ちゃんと一緒に歌ったり体を動かしたりすると赤ちゃんは喜びますので、いろいろな歌や音楽を一緒に楽しみましょう。
 今まであまり興味を示さなかった赤ちゃんでも、絵本に関心を示しはじめたりします。「いぬ」「ねこ」「りんご」「ばなな」「自動車」や「ばいばい」「ばんざい」などの動作が描かれている、絵だけのシンプルなものから見せてあげ、ママがその絵の名前や動作名などを赤ちゃんに読み聞かせてあげましょう😊

自己主張がつよくなります

赤ちゃん イヤイヤ

 自己主張がさらに強くなり、嫌なこと、気に入らないことにがあると、大声で泣きだしたり、両手をバタバタさせたり、のけぞって大暴れすることも。まだ言葉にして自分の意思をうまく伝えられない赤ちゃんは、全身で「イヤだ」を伝えようとしています。あまりの激しい抵抗に、思わずママはカッとなったり、イライラしたりすることもあるでしょう。しかしこれも、赤ちゃんが順調に成長している証です。泣いている赤ちゃんをそのままにしたり、無視をしたり叱ったりしないでくださいね。「もっと○○したかったんだね。」など、赤ちゃんの主張を認めてあげながら、抱っこしたり、別のことに気を向けるようにしたり、おおらかな気持ちで気長に付き合ってあげましょう。自己主張は、健康な自我が育つ意味でとても大切です。

少しずつ生活習慣を身につける練習をはじめてみましょう

お片付け

 「おはよう」「おやすみ」のあいさつや、食事の前や外出後の手洗い、食後の歯磨き、遊んだおもちゃのかたづけなど、少しずつ生活習慣を身につける練習をはじめてみましょう。 「こうしなさい」「ああしなさい」ではなく、赤ちゃんとコミュニケーションをとりながらママも一緒にやって、毎日の生活の中に楽しく取り入れていきましょう😊

手づかみ食べをたくさんさせましょう

離乳食の進め方 厚生労働省
出典:厚生労働省

 消化や吸収機能も発達してきて、少量のサラダ油やバターが使えるようになり、メニューのバリエーションもぐんと広がります。栄養バランスを意識して、ご飯・パン・麺類などの「炭水化物源」、肉・魚・卵・大豆製品などの「たんぱく質源」、野菜・果物・海藻などの「ビタミン・ミネラル源」が含まれるように心がけましょう。またこの時期になると、体や脳の発達に大切な「鉄分」が不足してきます。鉄分を多く含んだ食材(レバー、肉、卵、まぐろの赤身、ほうれん草、ひじきなど)を取り入れるようにしましょう。

◎ひじきは細かくきざんで、やわらかく煮たものを与えましょう

手づかみ食べ

 「自分で食べたい」という意欲からスプーンに手を伸ばしたり、離乳食に手を入れたりする赤ちゃんも。赤ちゃんが手づかみで食べやすい、やわらかく煮た野菜スティック、スティック状に切った食パン、小さなおにぎりなど、手づかみできるメニューを工夫したり、赤ちゃん用のスプーンを持たせてあげたりと、できるだけ自由にさせてあげましょう。また、食べむらや中だるみ、遊び食べが盛んになる時期でもあります。離乳食を手でかき混ぜたり、わざと握りつぶしたり、こぼしたり。離乳食期は食べものを散らかしたり、服をよごしたりするのは「当たり前」のことです。お食事エプロンを使ったり、テーブルの下にマットやビニールシートを敷くなどの工夫をして、こぼされてもいい環境をつくり、赤ちゃんの「自分で食べたい」の気持ちを大切に育んであげましょう。
 食材によってはアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、初めての食材は必ず小さじ1杯からはじめ、症状が出たときに、すぐに診察を受けられるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。

後追いはピークに

 この時期になると、「後追い」をする赤ちゃんが増えてきます。
 「後追い」とは、赤ちゃんがママの後をついてまわり、片時もママから離れたくなくなり、ママの姿が見えないと不安で激しく泣いたりすることです。ママはゆっくりトイレへも行けなくなる大変な時期ですが、これも赤ちゃんがママを『自分にとってかけがえのない存在』と認識する成長過程のひとつなので、温かく見守り、トイレへ行くなどママが赤ちゃんのそばから離れるときは、急にいなくなるのではなく、「ママ、トイレに行ってくるね。」「すぐに戻ってくるからね。」など、赤ちゃんに声をかけてから離れ、戻ってきたときは「ほら、ママ戻ってきたよ。」「ママはここにいるよ。」と赤ちゃんをしっかり抱っこして安心させてあげましょう。「後追い」をする時期は、家事をこなすのも大変ですが、できればおんぶをするなどして赤ちゃんを安心させてあげましょう。
 後追いも人見知りも「ママが大好き」という気持ちのあらわれですよ😊

虫歯に気をつけましょう

歯が生えはじめる赤ちゃんも

 この時期になると、お口の中にかわいい歯がぴょこっと顔を出してくる赤ちゃんが増えてきます。たいてい下の前歯が2本同時に生えてくることが多く、2歳半~3歳ごろまでにゆっくりと生え揃っていきます。
 まだ歯ブラシを使う必要はありませんが、離乳食やおっぱい、ミルクの後、とくに夜寝る前には、水でぬらした清潔なガーゼをひとさし指にまきつけ、歯を丁寧に拭いて湯冷ましを飲ませ、口の中を清潔にしてあげましょう。
 赤ちゃんの歯が生えはじめる時期は個人差が大きく、生後4ヶ月くらいで生える赤ちゃんもいれば、1歳になってから生えてくる赤ちゃんも。また、下の前歯ではなく上 の前歯から生えてくる場合もあります。歯の生える時期や箇所には個人差がありますので「なかなか歯が生えてこない」「上の歯から生えてきた」など、あまり心配する必要はありません😊

🌷来月は初誕生日です🌷

初誕生日(はつたんじょうび)

一升餅

 赤ちゃんが初めての誕生日を迎え、無事に育ったことを喜び、これからも一生すこやかに育つことを願いお祝いする行事です。
 一生分の食べ物になぞらえた「一升餅」を用意し、その一升餅を赤ちゃんに背負わせてお祝いをします。

一升餅

 別名「誕生餅」とも呼ばれ、初誕生日に使う伝統的なお誕生祝いのお餅のことです。一升のもち米を餅にしたもので、重さはおよそ2kgにもなります。

 地域によっては、誕生祝い餅、踏み餅、立ち餅、転ばせ餅、転ばし餅、背負餅(しょいもち)、しょわせ餅、力餅、タッタラ餅など呼び方は様々です。

     人間の一生と餅の一升とをかけて、
    一升餅
  • 一生(一升)食べるのに困らないように
  • 一生(一升)健康に育つように
  • 一生(一升)丸く円満な人生を送れるように
  •  などの願いが込められています。
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