生後8ヶ月の赤ちゃん

生後8ヶ月
平均身長 | 平均体重 | |
---|---|---|
男の子 | 66.3~75.0cm | 6,960~10,140g |
女の子 | 64.4~73.2cm | 6,530~9,630g |
- おすわりが上手になり「はいはい」をはじめる赤ちゃんも。
- 自分の意思もはっきりしてきて、自己主張をするように。
- 手、指の動きが器用になって、一人遊びも上手に。
- 「いないいないばあ」で遊びましょう。
- 離乳食は食べものの好き嫌いや食べむらがでてくることも。
- 後追いがはじまる赤ちゃんも。
- 人見知りをする赤ちゃんも。
- 歯が生えはじめる赤ちゃんも。
- 夜泣きがはじまる赤ちゃんも。
「ずりばい」や「はいはい」をして、自分で移動できるようになると、遊びの幅も行動範囲もぐんと広がりますので、今まで以上に安全対策には注意が必要となります。指先の動きも上手になり、小さいものをつまめるようになり、つかんだものは何でも口に入れてしまうので、誤飲や窒息などの事故を防ぐためにも、赤ちゃんの手の届くところに危険なものがないか、つねに確認しましょう。
月齢が進むにつれて体格や性格には個人差が出てきます。「平均より大きい」「他の赤ちゃんより小さい」「歯が生えてこない」など、ママは心配になるかもしれませんが、元気で機嫌がよく、母子手帳の 身体発育曲線グラフの 成長曲線 のカーブにそって成長しているなら、帯からはずれていても心配ありません。
運動の発達についても、おすわりやはいはいができるようになる時期が早い赤ちゃん、のんびりな赤ちゃんと個人差があります。また、よく笑う子、あまり笑わない子、おとなしい子、活発な子などそれぞれです。みんな生まれたときから「個性=その子らしら」をもっているのですから、ちがっていて当たり前。子育てに関する悩みや心配の原因の多くが、他の赤ちゃんや上の子と比べてしまうことです。みんな個人差があり、その個人差を「個性=その子らしら」と受け止めることで、子育ての悩みを軽くすることができると思いますので、ママはその子の個性を受けとめ、おおらかな気持ちで見守り、自信をもって赤ちゃんを育てましょうね😊
おすわりが上手になり、「はいはい」をはじめる赤ちゃんも

おすわりが上手になり、長い時間すわっていることができるようになります。腕や足の筋肉も発達して、「ずりばい」からお腹を擦らずに「はいはい」できる赤ちゃんもでてきます。
「ずりばい」や「はいはい」の形もそれぞれで、上手に前へ進む赤ちゃんもいれば、ずりずり後ろへさがる赤ちゃん、お腹を支点にその場をぐるぐる回る赤ちゃんも。いずれにせよママやパパは、赤ちゃんがかわいくてたまらないのでは。「はいはい」をはじめる時期には個人差があり、平均的には7~10ヶ月ころにはじめる赤ちゃんが多いようです。この時期の赤ちゃんの動きには個人差が大きく、「はいはい」はしないのに「たっち」は好きで、つかまり立ちを先にするという赤ちゃんもいますが、心配ありません😊
自分の意思もはっきりしてきて、自己主張をするように
この時期になると自分の意思もはっきりしてきて、「ああしたい」「こうしたい」という欲求どおりにいかないと、泣いて怒ったり、手足をバタバタさせて叫んだりと、自己主張をするようになります。また、 抱っこしてほしいと手を伸ばしてきたり、甘えて泣いたりもします。ママは大変ですが、 これも成長の証なのでおおらかな気持ちで見守り、赤ちゃんの呼びかけにはできるだけこたえてあげるようにしましょう。そうすることによって赤ちゃんは安心し、ママへの信頼を深めていきます。
手、指の動きが器用になって、一人遊びも上手に
手、指の動きが器用になって、小さいものをつまんだり、ひっぱったりという動きもできるようになってきます。両方の手にそれぞれおもちゃを持ってカチカチと打ち合わせて遊んだり、一方の手から反対の手へおもちゃを自由に持ちかえたり、ママの着ている洋服のボタンやファスナーやひもなどを引っ張ったりするようになります。また、興味のあるおもちゃなどで少しの時間なら一人遊びができるようになってきます。赤ちゃんが集中しているときは、あえて声をかけずに赤ちゃんのようすを見守ってあげましょう。
自分で移動できるようになると、赤ちゃんの行動範囲はぐんと広がりますので、今まで以上に安全対策には注意が必要となります。家庭内の不慮の事故で亡くなった、0歳児の死亡原因の9割以上が食物や誤飲、ベッドまわりでの「窒息」によるものです。これは病気などとは違って親が未然に防ぐことができます。母子手帳のページにもありますが、赤ちゃんの口は意外に大きなものも入り、直径39mm以下のものは誤飲や窒息のおそれがあります。「たぶん大丈夫。」とちょっとした油断が思わぬ事故につながる場合があります。悲しい事故が起こらないように、赤ちゃんの行動範囲にあるものや、手の届くところをこまめにチェックすることが大切です。
「いないいないばあ」で遊びましょう
「いないいなーい」で顔を隠して、「ばあ!」で顔をだすと赤ちゃんは大喜びします。これは赤ちゃんの短期の記憶力、想像力、予測力、期待する気持ちなどが育ってきた証で、赤ちゃんは「いないいなーい」で相手の顔が見えなくなっても、一時的に顔を記憶しておけるようになり、またその顔が再びあらわれることを予測できるようになったのです。そして「ばあ!」でその予測通りに顔があらわれることが、赤ちゃんはとても楽しいのです。また、赤ちゃんが遊んでいたおもちゃなどを目の前で隠すと、隠した方へ顔や体を動かしのぞきこんだりして、おもちゃを探すカワイイしぐさもします。
赤ちゃんと、いっぱい遊んであげましょう。

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離乳食は食べものの好き嫌いや食べむらがでてくることも

出典:厚生労働省
食べられる食材の種類が増えるにつれ、食べものの「好き嫌い」がでてきます。嫌いなものは口をギュッと閉じて開けなかったり、口から出してしまうことも。また、たくさん食べるときもあれば、あまり食べないときも、など食べむらや中だるみがでてくることも。せっかく用意したママはがっかりですが、無理に食べさせようとすると、食べることが嫌いになってしまいます。この時期にはよくあることなので、ママはおおらかな気持ちでようすを見ましょう。なかには、はじめての食材や今までと違う調理方法や味付けが原因で赤ちゃんが「今日はちょっと食べにくい」と感じている場合もありますので、赤ちゃんが食べないときはママも食べてみて固さや味付けなどチェックしてみましょう。
食材によってはアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、初めての食材は必ず小さじ1杯からはじめ、症状が出たときに、すぐに診察を受けられるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。
※ 卵白はアレルギーの原因になりやすいので、卵を与えるときは必ず「卵黄」を固ゆでにしたものを少量からためし、皮膚やうんちに変化がないかを確認し、ようすを見ながら量を増やしましょう。卵黄に慣れ全卵を与えるときにも、必ず完全に火を通したものを少量から与えるようにしましょう。家族にアレルギーがある場合や、気になる症状が出たときには医師に相談して進めるようにしましょう。
後追いがはじまる赤ちゃんも
「ずりばい」や「はいはい」など、自分で移動できるようになると「後追い」がはじまる赤ちゃんもでてきます。
「後追い」とは、赤ちゃんがママの後をついてまわり、片時もママから離れたくなくなり、ママの姿が見えないと不安で激しく泣いたりすることです。ママはゆっくりトイレへも行けなくなる大変な時期ですが、これも赤ちゃんがママを『自分にとってかけがえのない存在』と認識する成長過程のひとつなので、温かく見守り、トイレへ行くなどママが赤ちゃんのそばから離れるときは、急にいなくなるのではなく、「ママ、トイレに行ってくるね。」「すぐに戻ってくるからね。」など、赤ちゃんに声をかけてから離れ、戻ってきたときは「ほら、ママ戻ってきたよ。」「ママはここにいるよ。」と赤ちゃんをしっかり抱っこして安心させてあげましょう。「後追い」をする時期は、家事をこなすのも大変ですが、できればおんぶをするなどして赤ちゃんを安心させてあげましょう。
後追いも人見知りも「ママが大好き」という気持ちのあらわれですよ😊
人見知りがはじまる赤ちゃんも

この時期になると記憶、学習する能力もつき、視覚や聴覚も発達し、物や人を見分ける、声を聞き分けることができるようなり、人見知りがはじまる赤ちゃんも出てきます。また、新しい経験が増えることにより、うれしい、悲しい、不満、甘え、怖い、怒りといった、いろいろな感情もめばえてきます。あやすと声をだして喜んだり、気に入らないと大泣きしたりと、態度であらわすようになります。また、 喃語(なんご)に高低をつけたり、何度も繰り返したりして意思表現をするようになり、 喃語(なんご)の種類も増えてきます。
歯が生えはじめる赤ちゃんも

早い子では下の前歯が生えはじめてきます。まだ歯ブラシを使う必要はありませんが、離乳食やおっぱい、ミルクの後、とくに夜寝る前には、水でぬらした清潔なガーゼをひとさし指にまきつけ、歯を丁寧に拭いて湯冷ましを飲ませ、口の中を清潔にしてあげましょう。
赤ちゃんの歯が生えはじめる時期は個人差が大きく、生後4ヶ月くらいで生える赤ちゃんもいれば、1歳になってから生えてくる赤ちゃんも。また、下の前歯ではなく上 の前歯から生えてくる場合もあります。歯の生える時期や箇所には個人差がありますので、「なかなか歯が生えてこない」「上の歯から生えてきた」など、あまり心配する必要はありません。
夜泣きがはじまる赤ちゃんも
生後3~4ヶ月頃から1歳半くらいの赤ちゃんに多く見られ、機嫌よく寝つき、スヤスヤとよく眠っていた赤ちゃんが、はっきりした原因(空腹、おむつ、体の異変など)がないのに、どうしても泣きやまないことをいいます。機嫌よく寝たと思ったら数時間後に急に火がついたように泣きだし、なんとか寝かしつけたと思ったら、しばらくするとまた泣きだす、と夜中に何度も起きる赤ちゃんもいれば、いつも同じような時間帯に泣きだす赤ちゃん、めそめそといつまでもぐずったりする赤ちゃんなど、泣き方はそれぞれですが、とにかく一度泣きだすとなかなか泣きやんでくれません。一方で、まったく夜泣きがない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの夜泣きの原因は、はっきりとは分かっていませんが、成長の一過程であり病気ではないので、いずれは自然とおさまってきます。赤ちゃんが夜泣きをしている間はママもパパも大変ですが、赤ちゃんの夜泣きを悩みすぎず、今はこういう時期なんだと割り切ることで気持ちが楽になりますので、おおらかな気持ちでどーんと構え、赤ちゃんを優しく抱きしめてあげましょう。赤ちゃんが泣きだしたら、抱っこして家の中や外を散歩したり、子守歌を歌ったり優しく話しかけながら背中をトントンしてあげましょう。
夜泣きが続くとママは寝不足になってしまいます。夜泣きの時期は家事よりも先に、赤ちゃんが昼寝をしているときに一緒に休むようにしましょう。
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