生後10ヶ月の赤ちゃん

生後10ヶ月
平均身長 | 平均体重 | |
---|---|---|
男の子 | 68.4~77.4cm | 7,340~10,590g |
女の子 | 66.5~75.6cm | 6,860~10,060g |
- つたい歩きをはじめる赤ちゃんも。
- 意味のある言葉を話しはじめる赤ちゃんも。
- 音の出るおもちゃやまねっこ遊びが大好き。
- 離乳食は好き嫌いや食べむらがでてきます。
- 人見知り、後追いをする赤ちゃんが増えてきます。
- 虫歯に気をつけましょう。
- 9~10ヶ月健診
ますます活動的になり、目が離せません。誤飲や窒息、転倒事故などを防ぐために、今まで以上に安全対策には注意が必要となります。つかまり立ちをするようになると、今まで届かなかった高い場所にも手が届くようになります。テーブルやチェストの上など、赤ちゃんの手の届くところに危険なものがないか、必ず確認しましょう。
月齢が進むにつれて体格や性格には個人差が出てきます。「平均より大きい」「他の赤ちゃんより小さい」「歯が生えてこない」など、ママは心配になるかもしれませんが、元気で機嫌がよく、母子手帳の 身体発育曲線グラフの 成長曲線 のカーブにそって成長しているなら、帯からはずれていても心配ありません。この時期になると、運動量が増えることもあって、体重がほとんど増えず横ばい状態になる赤ちゃんもでてきます。
運動の発達についても、つたい歩きができるようになる時期が早い赤ちゃん、のんびりな赤ちゃんと個人差があります。また、よく笑う子、あまり笑わない子、おとなしい子、活発な子などそれぞれです。みんな生まれたときから「個性=その子らしら」をもっているのですから、ちがっていて当たり前。子育てに関する悩みや心配の原因の多くが、他の赤ちゃんや上の子と比べてしまうことです。みんな個人差があり、その個人差を「個性=その子らしら」と受け止めることで、子育ての悩みを軽くすることができると思いますので、ママはその子の個性を受けとめ、おおらかな気持ちで見守り、自信をもって赤ちゃんを育てましょうね😊
つたい歩きをはじめる赤ちゃんも

つかまり立ちから、つたい歩きをはじめる赤ちゃんもでてきます。テーブルやイスなどにつかまって、そのまわりを一周したり、ソファやチェストなどをつたって移動したり。転倒事故を防ぐためにも、足元につまずきそうなものがないかチェックしフローリングの床にはマットを敷くなどして安全対策をしておきましょう。
つたい歩きができるようになると、手押し車(カタカタ)で遊べるようになります。手押し車は遊びながらあんよの練習にもなり、赤ちゃんも喜びます。ただし、最初のうちは手押し車の方が赤ちゃんよりも先に進んでいったりして、赤ちゃんが転倒する場合がありますので、スピード調節できるものは赤ちゃんの動くスピードに合わせて調節し、必ず大人がそばについて十分注意してあげましょう。
「寝返り」「おすわり」「はいはい」など運動の発達について、育児書などに書いてある時期や順番は目安であって、そのとおりできるようになるとは限りません。「おすわりはできるのに、寝返りはまだ」という赤ちゃんもいれば、「はいはいはしないのに、つかまり立ちをはじめた」という赤ちゃんも。赤ちゃんの運動の発達は頭から足のほうへと進み、「首すわり→おすわり→歩行」と進んでいきます。その途中に寝返りやはいはいがあり、この二つは順序が違ったり、スキップしてもあまり問題ありませんので心配しすぎないようにしましょう😊
意味のある言葉を話しはじめる赤ちゃんも

「まんま」「まま」「ぱぱ」「わんわん」など意味のある言葉を話しはじめる赤ちゃんもでてきます。「ママ」「パパ」って言った!と、大喜びのママやパパも多いのでは?
赤ちゃんはママやパパの発した言葉のリズムや高低をまねて声を出しますので、赤ちゃんが聞き取りやすいように、はっきりとした発音でゆっくり話しかけてあげましょう。食事のときなど「まんま食べようね」と話しかけ、赤ちゃんが「まんま」らしき言葉をまねて返したら、「そう、まんまだね。おいしいね。」といったように、赤ちゃんの発した言葉に反応してあげましょう。また、赤ちゃんは「あーあ」と指差しをしたり、つかんだものを差し出したりして自分の意思を伝えようとします。そのようなときには、それを言葉にして反応してあげましょう。何かを指差したら「○○だね。○○が欲しいの?」、つかんだものを差し出してきたときには「ママに○○くれるの?どうもありがとう😊」など、赤ちゃんが伝えたいと思っている意思を代わりに言葉にして聞かせてあげましょう。それによって、赤ちゃんの言葉の発達が促されます。
絵本もたくさん読んであげましょうね😊
音の出るおもちゃやまねっこ遊びが大好き♪

振ると音がするガラガラ、吹くとプップと鳴るラッパ、ボタンを押すと音が出るおもちゃなどが大好き。またママが積んだ積み木やブロックをガラガラと崩して遊んだり、お気に入りの音楽に合わせて体をゆらゆさせたり手を叩いたりと、遊びの幅がどんどん広がってきます。また、まねっこ遊びも大好きで「ばいばい」「ぱちぱち」「ばんざい」などの動作や、「あわわ」「ばあ」などママの言葉をまねてくりかえしたりして遊ぶ赤ちゃんも。
ただし、赤ちゃんには個人差がありますので、「ばいばい」などの動作をまねしないからといって心配になることはありません😊
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離乳食は好き嫌いや食べむらがでてきます

出典:厚生労働省
離乳食は3回食になる頃ですが、一方で好き嫌いや食べむらがでてくる頃でもあります。離乳食を食べない赤ちゃんが心配で悩んでしまうママも少なくありませんが、あまり心配する必要はありません。
栄養は1食でバランスのよい食事がとれなかったとしても、1日または数日を通して何となくバランスよく食べられていれば大丈夫😊
おっぱいやミルクを飲んで、本人の機嫌が良く、体重も成長曲線範囲内なら問題ありません。
対応策
- 新たな食材や味付けのメニューにしてみる
- パサパサした口当たりのものを嫌がる赤ちゃんもよくみられるので、「とろみ」をつけるなど調理方法を変えてみる
- 味ではなく、食べにくくて嫌がっている場合もあるので、形状を変えてみる
- 自分のペースで食べられる「手づかみレシピ」にしてみる
- 食事の時間までにおなかをすかせるように遊ぶ
- 離乳食は楽しい雰囲気で♪

「自分で食べたい」という意欲からスプーンに手を伸ばしたり、離乳食に手を入れたりする赤ちゃんも。赤ちゃんが手づかみで食べやすい、やわらかく煮た野菜スティック、スティック状に切った食パン、小さなおにぎりなど、手づかみできるメニューを工夫したり、赤ちゃん用のスプーンを持たせてあげたりと、できるだけ自由にさせてあげましょう。また、食べむらや中だるみ、遊び食べが盛んになる時期でもあります。離乳食を手でかき混ぜたり、わざと握りつぶしたり、こぼしたり。離乳食期は食べものを散らかしたり、服をよごしたりするのは「当たり前」のことです。お食事エプロンを使ったり、テーブルの下にマットやビニールシートを敷くなどの工夫をして、こぼされてもいい環境をつくり、赤ちゃんの「自分で食べたい」の気持ちを大切に育んであげましょう。
食材によってはアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、初めての食材は必ず小さじ1杯からはじめ、症状が出たときに、すぐに診察を受けられるよう、平日の午前中に与えるようにしましょう。
人見知り、後追いをする赤ちゃんが増えてきます
この時期になると、「後追い」をする赤ちゃんが増えてきます。
「後追い」とは、赤ちゃんがママの後をついてまわり、片時もママから離れたくなくなり、ママの姿が見えないと不安で激しく泣いたりすることです。ママはゆっくりトイレへも行けなくなる大変な時期ですが、これも赤ちゃんがママを『自分にとってかけがえのない存在』と認識する成長過程のひとつなので、温かく見守り、トイレへ行くなどママが赤ちゃんのそばから離れるときは、急にいなくなるのではなく、「ママ、トイレに行ってくるね。」「すぐに戻ってくるからね。」など、赤ちゃんに声をかけてから離れ、戻ってきたときは「ほら、ママ戻ってきたよ。」「ママはここにいるよ。」と赤ちゃんをしっかり抱っこして安心させてあげましょう。「後追い」をする時期は、家事をこなすのも大変ですが、できればおんぶをするなどして赤ちゃんを安心させてあげましょう。
後追いも人見知りも「ママが大好き」という気持ちのあらわれですよ😊
虫歯に気をつけましょう

この時期になると、お口の中にかわいい歯がぴょこっと顔を出してくる赤ちゃんが増えてきます。たいてい下の前歯が2本同時に生えてくることが多く、2歳半~3歳ごろまでにゆっくりと生え揃っていきます。
まだ歯ブラシを使う必要はありませんが、離乳食やおっぱい、ミルクの後、とくに夜寝る前には、水でぬらした清潔なガーゼをひとさし指にまきつけ、歯を丁寧に拭いて湯冷ましを飲ませ、口の中を清潔にしてあげましょう。
赤ちゃんの歯が生えはじめる時期は個人差が大きく、生後4ヶ月くらいで生える赤ちゃんもいれば、1歳になってから生えてくる赤ちゃんも。また、下の前歯ではなく上 の前歯から生えてくる場合もあります。歯の生える時期や箇所には個人差がありますので「なかなか歯が生えてこない」「上の歯から生えてきた」など、あまり心配する必要はありません😊
9~10ヶ月健診
9~10ヶ月健診では赤ちゃんの成長、発達が順調であるか、体重、身長、胸囲、頭囲など基本的な身体測定、全身の触診と視診、おすわり、はいはい、つかまり立ちなど運動発達のようす、パラシュート反射の反応や歯の生えぐあいなどをチェックします。また、ばいばいや拍手など、大人の動作をまねするか、などの問診もあります。月齢が進むにしたがって赤ちゃんの成長や発達には個人差が出てきます。はいはいができる赤ちゃんもいれば、まだおすわりが上手にできない赤ちゃんもいます。その子なりの成長ペースがありますので、 あまり心配しすぎないようにしましょう。
健診を受けると、赤ちゃんの発達が順調であるかを確認でき、心配事を相談できます。赤ちゃんのお世話で気になることがあれば、あらかじめ母子手帳などにメモをしておき、健診のときに相談するようにしましょう。
※ 無料で受けられる乳児健診は、自治体によって異なります。任意で乳児健診を受ける場合は、個人で医療機関へ申し込み、費用は自己負担となります。
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