0ヶ月の赤ちゃん(新生児)

0ヶ月の赤ちゃん
平均身長 | 平均体重 | |
---|---|---|
男の子 | 44.0~52.6cm | 2,100~3,760g |
女の子 | 44.0~52.0cm | 2,130~3,670g |
- 目は30cmくらいまで、ぼんやりと見えています(授乳の際、ママの顔が見えています)
- 耳は聞こえています
- 基本姿勢はWM(手はWのかたち、足はMのかたち)
- 体温36.5~37.4℃
- 1日の3分の2はねんねしています
体重は生後2~3日頃に生まれたときの体重より1割くらい減りますが、これは生理的体重減少といって普通のことなので心配はありません。生後10日くらいまでには元の体重に戻り、その後はどんどん大きくなっていきます。ただし完全母乳の場合、ミルクや混合栄養と違って、出生体重に戻るまで少し時間がかかる場合がありますが、心配ありません。
1日あたり30g前後ずつ増えていきますが、毎日同じようには増えないので、あまり心配しないようにしましょうね😊
◎特に母乳育児の場合「母乳不足では」と心配になり、頻繁に体重測定をしがちですが、毎日の体重の増減でなく、1週間もしくは1ヶ月単位での増減をチェックするようにしましょうね。
◎母乳育児成功の秘訣は『赤ちゃんの体重の増えぐあいを気にしすぎない!』ことです。どうしても心配なときは「母乳外来」へ行ってみましょう。

1日の3分の2はねんね
この時期の赤ちゃんは「おっぱい」「ねんね」を繰り返しながら、1日の3分の2はねんねしています。2~4時間おきに目を覚まし、おっぱいを飲んだらまた寝んね。ママは大変ですが、一人で頑張りすぎず、時には周りに甘え、協力してもらい、楽しみながら赤ちゃんに付き合ってあげてましょうね。また、赤ちゃんは『泣くことがお仕事』です。「おしっこ、うんち」「お腹がすいた」「暑い、寒い」など泣いて教えてくれるので優しく応えてあげましょうね。
授乳について
授乳は2~3時間おき、1日8~12回がだいたいの目安といわれていますが、生まれたばかりの赤ちゃんには泣くたびに授乳しても大丈夫です。
はじめのうちは母乳の出も少なく、赤ちゃんも上手に吸えないので間隔も時間もばらばら。「30分~1時間おきに欲しがる」「少し飲んだだけでねんね」ということもよくあることなので、新生児のうちは、おっぱいは欲しがるときに欲しがるだけあげましょう。
母乳は赤ちゃんにとって消化がよく、赤ちゃんの成長に必要な栄養がバランスよく含まれているだけでなく、母体からの免疫物質(母子免疫)も含まれています。特に、産後4~5日目までの母乳を「初乳」といい、免疫(抗体)やラクトフェリンなどが豊富に含まれています。また、おっぱいを吸ってもらうことで子宮の収縮が促進されるため出産後の母体の回復にも効果があります。
はじめは母乳の出が少ないママもいますので、母乳が足りていないのではとミルクを足す前に、まず母乳を吸わせてからにしましょう。赤ちゃんに吸わせることで母乳の出がよくなることもあります。
※ へその緒を通じてママからもらった免疫(抗体)と母乳の免疫効果の2つをあわせて 母子免疫 とよびます。
ゲップについて

赤ちゃんは母乳やミルクと一緒にたくさん空気を飲み込んでいるので、おっぱいをあげた後はゲップさせてあげましょう。
ゲップのさせ方は、授乳の後、赤ちゃんを肩にかつぎあげるように抱っこし、赤ちゃんの頭を自分の肩の上にのせ、背中を軽くトントンとたたいたり、赤ちゃんの背中の下から上へ(胃のあたりから頭のほうに向かって)大きく、ゆっくりとさすってあげるやり方などがあります。しばらく続けても、なかなかゲップが出ないときは、一度赤ちゃんを横にしてみてから、もう一度抱っこしてさすったりするとうまくゲップが出る場合もありますが、ゲップが出ない時もありますので、あまり神経質になる必要はありません。
おしっこ・うんち
この時期の赤ちゃんは個人差がありますが、おしっこは1日に約15~20回、うんちは授乳のたびにする赤ちゃんもいれば、1日に2~3回の赤ちゃんももいます。少しずつ頻繁に、とにかく回数が多いので、おむつかぶれを防ぐ為にも、こまめにおむつ替えをして、常におしりは清潔にしてあげましょうね。また、うんちの色や固さなどもチェックし、「白色・黒色(生後2~3日に出る黒い胎便以外)」「粘液や血液の混じった血便」「水様便で普段よりも回数が多い」など、普段と違う場合は病気の可能性もありますので、すみやかに小児科医に相談しましょう。
※ 赤ちゃんは股関節脱臼をしやすいので、おむつ替えのときは足をもたずに腰を支えてあげましょう。
胎脂(たいし)とは?
産まれたばかりの赤ちゃんは、バターのような白い脂に覆われていることがありますが、この脂を胎脂(たいし)とよびます。
赤ちゃんは自分で体温調節が上手にできません。胎脂(たいし)は、温かなママのお腹の中から生まれてくる際に、体温が下がるのを防いでくれたり、皮膚から細菌が入るのを防いだり乾燥から守ってくれます。また、胎脂はお母さんのにおいがするため、赤ちゃんがお母さんのことを特別な存在と感じ、絆を深めるのに役立ちます。
胎脂は、産まれて数時間経つと自然に薄くなり、その後は日々の沐浴で洗い流されますので気になるかもしれませんが、無理に拭いたり洗い流したりしないようにしましょう。
いろいろな原始反射をします
原始反射とは赤ちゃんに本能として備わっている反射の運動をいいます。
- 把握反射
赤ちゃんの手のひらに指を入れると握る反射。 - モロー反射
赤ちゃんの上体を少しだけ上げて頭を急に落とすように動かすと、驚いたように両手を広げて抱きつこうとします。お風呂に入れたときや大きな音に驚いたときなどによく見られる反射。 - 歩行反射
赤ちゃんのわきの下を支えて両足を床につけるようにしてあげると、足を交互左右に前に出して歩くようなしぐさを見せる反射。 - 吸綴反射
口の中に指を入れると吸いつく動きを見せる吸てつ反射。 - ルーティング反射
ホッペに触れるとそちらの方に顔を向ける反射。 - 緊張性顎反射
仰向けに寝ている赤ちゃんの顔をゆっくりと回すと、向けた方の手足が伸び反対側の手足を曲げて、フェンシングをしている様な姿勢をする反射。 - 共鳴反射
大人が喋るのを真似して舌を突き出す反射。 - パラシュート反射
生後9~10ヶ月過ぎ頃に現れる反射のひとつ。身体が前方向に倒れそうになったとき、両手を伸ばして手を開き、身体を支えようとする反射。
※ 吸綴反射とルーティング反射は、生後すぐおっぱいを飲むことができるように備わっている反射運動であるといわれています。
親子遊びのページへ
🌷イベント🌷
お七夜(おしちや)
赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に、赤ちゃんが無事に生まれたことを祝い、これからのすこやかな成長を願って行うお祝い行事です。
産まれた当日を1日目と数え、誕生日の6日後がお七夜となります。
(例)1日に生まれた赤ちゃんの場合、7日の夜がお七夜です。

地域によって違いがありますが、基本的な流れとしては赤ちゃんの名前を書いた「命名書」を披露して、お祝いの食事をします。最近では記念に「手型・足型」を取られるご家庭も増えています。
「祝い膳」はお赤飯や鯛の尾頭つきなどが定番ですが、用意するのは大変ですのでご家族の好みの食事で問題ありません。
現在はお七夜用の「祝い膳」を仕出ししてくれるところや宅配もありますが、お寿司やオードブル、ケーキなどを買ってきて「祝い膳」とするご家庭も多くなっています。
産後間もないママが負担にならないように【我が家流】でお祝いしてみるのもいいですね。
◎赤ちゃんの名前が決まったら、出生届を出しましょう。 提出は生後14日以内とされています。
お宮参り

お宮参りは、生まれた土地の守護神である産土神(うぶすながみ、うぶしなのかみ、うぶのかみ)に赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝を伝えるとともに、これからの健やかな成長をお祈りする儀式です。
お宮参りに行く時期は、正式な習わしでは 生まれた日を1日目として数え、男の子は生後31日目~32日目、女の子は生後32日目~33日目 に参拝するとされています。
正式な時期はありますが、あまり体力のない赤ちゃんや産後間もないママにとっては大変な行事です。しきたりにとらわれず、真夏や真冬など気候が厳しい時期は避け、赤ちゃんとママの体調を最優先に考えつつ、ご家庭の都合に合わせて柔軟にお祝いしましょう。
また、地域によっては生後50日目や100日目に行うところや、「お七夜」や「百日祝い」など別の行事と合わせて行うところもあります。



親子遊びのページへ